ごあいさつ

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 現在、当硬式野球部は、東京新大学野球連盟というリーグの3部に所属しています。このリーグは東京六大学野球連盟や東都大学野球連盟などに較べると有名なリーグではありませんが、おそらく全国の大学野球リーグから見てもなかなか高いレベルにいるリーグではないかと思います。1部に所属している創価大学や流通経済大学は全国レベルでも通用する力を持っていて、昭和61年には流通経済大学が秋の明治神宮野球大会で準優勝を果たしており、このリーグの実力を裏付けています。記憶に新しいところでは、'99秋の明治神宮野球大会において、創価大が当該大会優勝校の青山学院大と1回戦で激突し、全日本メンバーでもあった石川投手(現. ヤクルトスワローズ)を相手に延長18回引き分け再試合に持ち込むという激闘がありました。また、2006年度新人王に輝いた日本ハムの八木投手も当連盟1部の創価大出身です。

 当連盟は昭和27年に2部12校でスタートしました。我々東京農工大学硬式野球部は連盟発足当時から参加していますが、1部に所属していた時期はほとんどないようです。40数年で数シーズンくらいでしょうか。今は4部24校で構成されていますが、我々は3部にいるので、真ん中くらいでしょうか。しかし、強い チームはほとんど私立大学なので我々は「理系の国公立大学としては頑張っているほうではないかな」など 少なからず思っています。

 我々は、ひとことでいえば「野球が好きで、なんとなく集まってしまった」集団です。理科系の国立大学で、演習やら実験等が大変で、練習でもなかなか人数が揃わず、施設も決して充実しているとはいえませんが、日夜ボールを追いかけています。そして、ささやかな夢も追いかけています。まずは2 部昇格。さらには、いつの日か神宮へ。みんな、好きな野球で人に負けたくないから、頑張っています。みんな、言葉には出さないけれど、「文系の私立大学には負けたくない」「施設が不十分でも、やればできるところを見せたい」「野球推薦なしでどこまでやれるか挑戦してみたい」、そんな気持ちを内に秘めて頑張っています。

 そしてもう一つの特徴は、すごく野球を楽しんでいることです。高校野球とはまた一味違った雰囲気で野球をしています。練習も自主的に自分たちで考えます。監督やコーチといった指導者がいるわけでもなく、 主将がだいたい監督も兼ねます。そしてなぜか個性的な人間ばかりが集まっていて、チームとしての雰囲気も独特の面白さがあります。楽しさと厳しさと夢がいい具合に混ざりあう。そんな環境で大学生活を過ごすことは、貴重な経験となるはずです。

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